東京から愛知へ、公共交通で移動するなら何を使うだろう?
新幹線?高速バス?普通思いつくのはそんなとこだろうか...
今回はそんなアナタに第三の選択肢を提案したい。
関東と中京を結ぶ快速列車「ホームライナー浜松3号」
ホームライナー浜松とは、沼津駅から浜松駅を結ぶ快速列車である。
鉄道ファンや18きっぱーにとっては、言わずと知れた名列車だろう。
快適な特急用車両を使用した座席指定列車
ではなぜホームライナー浜松は名列車と言われているのか、理由の1つはリクライニングシートや洗面台などの快適設備を備えた、特急用車両で運転されるからだ。
しかし、今でこそ特急型が使われるホームライナーはJR東日本から姿を消したが、JR東海管内では同様の列車が今でも運行されている。
これらは全て名列車だろうか...?
否!!!
ホームライナー浜松3号が名列車と呼ばれる所以は、特急型を使用することに加え、その運用にある。
(もちろん他の列車も運用されてるだけありがたいが...)
東京15時37分発の東海道線325M、こいつのグリーン車に乗ると乗り換えなしで沼津駅までたどり着ける。*1
つまり、東京からホームライナー浜松の終点である浜松 (終点とは言ってない) まで、快適なリクライニングシートで移動できるのだ。
このような乗り継ぎは、他のホームライナーではありえないだろう。
また、この列車が運行されている静岡エリアであるが、このエリアの普通列車はほぼすべてがロングシートを採用している。
他の普通列車がひどすぎる分、この列車が余計に素晴らしく感じるというのもあるのかもしれない。
あ、こいつは快適装備の長距離列車だが、快速列車なのでもちろん18きっぷでも乗車できる。
ただし、乗車整理券330円が必要だ。
沼津から豊橋まで高速移動できる
この列車の大きな利点としてもう一つ、沼津から豊橋までの長距離を高速で移動できることが挙げられる。
ホームライナー浜松3号は、終点浜松駅に到着後、普通列車豊橋行きに化ける。
つまり、沼津から乗って快適なリクライニングシートでちょっと眠っていると、豊橋まで自動で連れて行ってくれるのだ。
こっから新快速に乗り継げば、その日のうちに京都までたどり着くことができる。
また、ホームライナー浜松3号には通過駅が存在する。
この列車が走る静岡地区には、週末の1本を除いて快速列車が運行されていない。
通過駅があるということは所要時間ももちろん短いので、しぞーか地区の各駅に用事のない18きっぱーたちにとって、この列車は非常にありがたい存在なのだ。
実際に乗ってみる
起点は静岡東端、沼津駅
ういいいいぃぃっす!どうもぉ~...チー牛でぇ~す...
えー今日は、沼津駅に来ておりまスゥゥ...
はい、ちょっと来るのが早すぎたんですけどもね。えー...
...駅前で時間潰すか(並案)
ラブアンドピース!愛だよ愛!
書いてる奴は推進派です(豹変)
駅前でちょっとぶらぶらしていたら、乗車の30分前くらいになった。
この列車は18~20時台という、ディナータイム真っただ中を走るので、乗車する際は何か食べ物を買っておきたい。
適当に買い物を済ませ改札をくぐると、ライブライブの広告が目に入る。
これ確か沼津が聖地だっけか...
沼津駅のホーム上には、ニチレイの軽食自販機がある。
高速道路のSAとかでよく見るあれである。
ちなみにこの手の自販機、つい最近撤去されることが決まったらしい。
折角なので何か買ってみることにした。
てなことをやってると、この記事の主役であるホームライナー沼津3号が入線してきてしまった。
入線シーンは撮れなかったが、撮り鉄でもないしままええわ(寛容)
乗り遅れないうちにさっさと乗車しよう。
腹減ったな...ちょっとくらい、車内で食べてもバレへんか...
ということで夕飯𝒕𝒊𝒎𝒆
今回買ってきたのはおでんと寿司と台湾飯、おでんと寿司は地物みたいだ。
列車は静岡県をひたすら西進してゆくが、外は真っ暗で車窓は代り映えしない。
写真に関しても、窓ガラスに車内の様子が反射するばかりでまともに撮れなかった。
静岡県を横断し浜松駅
列車は暗闇の駿遠路を駆け抜け、終着浜松駅に到着した訳だが、今回はここで終わらない。
先述した通り、この列車は普通列車として引き続き豊橋まで運行されるからだ。
とはいえ外の景色は変わらず真っ暗。
これから通ってゆく浜名湖も、写真に収めることができないのは残念だ。
代わりに車内が空いたので写真を撮っておいた。
ついに愛知!豊橋駅
同区間を各駅停車で移動する場合、ロングシートに4時間座っていなければならない。
このことを考えると、この列車が旅行者から愛される理由を、身をもって知ることができた。
まとめ
ホームライナー浜松3号に乗ってきた。
ロングシート地獄の静岡を快適に、かつ短時間で移動できるこの列車が、旅行者から愛される理由がよく分かった。
*1:最長で小金井から乗り換えなしで来れる