あらまし
韓国ツーリングから戻った後、チー牛は愛車R1-Zにヤマハ・オートルーブスーパーオイルを注いでいた。
ふとオイル缶を見ると、円筒型で細長くて、なんだかタンブラーにできそうな形をしている。
あっこれ商品化できるんじゃね?(世紀の発明)
と思ったけど、大人の事情でやっぱり販売できそうにないので、この記事で作り方を公開し、代わりに広告収入を得ようと思う。
ということで、作成方法を解説する。
デザイン作成
イラストを作成する
↓のタンブラーのサイズにピッタリ合うよう、デザインを作成する。
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以下の画像の黒枠内に合わせて作成すると、ピッタリの大きさになる。
ただ、扇状にデザインを作成するのは難しい...
そこで、長方形のキャンバスに作成したデザインを、上記の画像に合わせ、扇型に変形させる。
本記事では、イラスト作成ソフトとして、Clip Studio Proを使用する。
また、液晶タブレットとして、iPad Pro 4を使用する。
まず、以下の設定でキャンバスを作成する。
次に、キャンバス上にグリッドを表示する。
作成したメッシュを参考に、キャンバスの左右から1/4をそれぞれ適当な色で塗りつぶす。
上記で塗りつぶした以外の部分にデザインを描写する。
これでデザインは完成だ。
...すみませんスズキに浮気しました。
イラストを扇形に変形する
続いて、上記デザインを扇形に加工する。
まずは1.で作成したイラストのレイヤーを統合し、1枚絵として出力する。
「編集」>「画像を統合して書き出し」の手順で実行できる。
以降、便宜上この画像を「画像A」と呼ぶ。
続いて、以下の画像をClip Studioで開く。
以降、↓を「画像B」と呼ぶ。
この画像Bをガイドにして、画像Aを扇形に変形させる。
画像Bには、2本の円弧と9本の直線が描かれている。
この円弧と直線が交わる点を「交点」と呼ぶことにする。
はじめに、画像Bの解像度を変更する。
ブログにアップロードするには画像容量が大きくなりすぎるため、画像Bの解像度を144dpiに設定している。
対して、画像Aの解像度は600dpiなので、画像Bの解像度を画像Aに合わせる必要がある。
以下の設定から画像解像度を600dpiに変更する。
次に、画像Bの上のレイヤーに、画像Aを重ねる。
この時、透明度を50%に設定する。
画像Aのレイヤーに「メッシュ変形」を適用する。
この際、メッシュ変形の設定は以下のようにする。
下記画像のように、メッシュ変形の各格子点が、画像Bの交点に重なるよう、格子点を動かす。
あとは「編集」>「画像を統合して書き出し」コマンドで画像を出力する。
これで印刷用のデータが完成した。
あ、印刷するときは画像Bを消す&画像Aの不透明度を100%に戻そうね。
印刷
デザインは完成したので、あとは印刷して切り出すだけだ。
今回印刷にはセブンネットプリントを利用した。
この設定でいける。
印刷完了だ。
切り出し
台紙を切り出すための治具を作成する
印刷したA4の紙から、タンブラーの台紙を切り出してゆく。
円弧の部分を綺麗に切り出すため、初めに治具を作成する。
治具の作成には以下の工具、材料を使用する。
- クラフトナイフ
- 作マット
- プラ棒(1mm x 1mm 角棒)
- プラ板(1mm厚)
- マスキングテープ
- プラスチック用接着剤
まずは以下の画像をA3サイズで印刷する。
画像の黒線に沿ってプラ棒を配置し、接着することで、治具のフレームを作成する。
この時、プラ棒が動かないよう、下記画像のようにマスキングテープで固定するとよい。
この治具のアーチの部分に沿ってクラフトナイフを動かすことで、台紙を綺麗に切り出すことができる。
ただし、このままでは強度不足なので、以下のようにプラ板で補強する。
これで治具は完成だ。
なお、治具を作るのが面倒だって人向けに、販売も行っている。
工具を揃えるってなるとお金もかかるし、作成の際プラスチックのくずが出て掃除が大変なので、既製品を買うのもアリかもしれない。
下記のリンクから購入できる。
タンブラーの台紙を切り出す
作成した治具を使ってタンブラーの台紙を切り出す。
2つの治具が、台紙の2つの円弧にそれぞれ対応している。
治具の位置を合わせてマスキングテープで固定し、治具に沿ってクラフトナイフを動かし、台紙を切り出す。
のり代を貼り合わせ、円筒型に仕上げたら...
完成!