STRiDAについて、お話します
STRiDAの概要
ストライダとは、イギリス発祥の折り畳み可能なミニベロである。
特徴的なデルタ型のアルミフレームや片持ちアームなど、エポックな見た目をしているが、以外にも1987年から販売されているロングセラー商品だ。
ストライダは、16インチタイヤを装着したモデルと、18インチのモデルの2種類に大別される。
また、16インチ、18インチモデルそれぞれに3段変速を装備したSTRiDA EVOという上級グレードが設定されている。
さらに、日本国内での取り扱いはないが、海外では14インチタイヤを装備しより小型化したSTRiDA miniが存在している。
(書いてる奴的にこの14インチモデルが欲しいんですが海外から取り寄せたりできないんですかね...)
以上がストライダの概要である。
ここからは書いてる奴が買ったSTRiDA EVO 18のスペックについて述べてゆく。
スペック
書いてる奴が納車されたのは、2021年モデルのSTRiDA EVO 18 Azuriteである。
Azuriteとは藍銅鉱という宝石を意味する単語で、自動車カラーで例えると、ディープブルークリスタルマイカあたりが近い。
外観
STRiDAの最大の特徴はシンプルなアルミフレームである。
そのシンプルさ故、ストライダはフレーム色やホイールによって容易にデザインの方向性を変えられる。
日本におけるストライダ正規代理店であるGSジャパンのウェブサイトを見ると、スポーティなもの、タフなもの、シックなものなど様々なデザインのSTRiDAが販売されているようだ。
さらに、STRiDA専用のカスタムパーツが販売されているため、自分好みの見た目にしてしまうこともできる。
この個体の外観については、落ち着いたネイビーのフレームに、ホイールやクランクアームのシャンパンゴールドが合わさることで、(オーナーに似つかわしくない)上品な高級感を醸している。
モダンクラシカルな細いリボンタイヤとの相性もバッチリだ。
サイズ
収納時
収納時のサイズは写真の状態で横 1150mm、幅 300mm、縦 580mmである。
この大きさを競合製品と比べると以下の表のようになる。
STRiDA EVO 18 | carry me | ブロンプトン | |
---|---|---|---|
縦[mm] x 横[mm] x 高さ[mm] | 1150 x 300 x 580 | 320 x 250 x 910 | 585 x 565 x 270 |
こうして見るとSTRiDAが大きく見える。
しかし、STRiDA自体は軽自動車のトランクに乗ってしまうほどコンパクトなので、実用上困ることはないだろう。
展開時
展開時は全長1300mm、全高1130mm、幅はハンドルの端から端までで520mmとなっている。
重量
書いてる奴が買ったモデルの重量は12.8kgである。
これはSTRiDAの中では最も重く、同じEVOモデルでも16インチタイヤを履く物であれば12.3kg、最も軽量なltというモデルでは10.6kgだ。
先ほどと同様、競合製品と比べてみると...
STRiDA EVO 18 | carry me | ブロンプトン | |
---|---|---|---|
重量[kg] | 12.8 | 8.6 ~ 9.1 | 9 ~ 12.7 |
carry me/ブロンプトン共に9kgからラインナップされている*1ので、これと比べると可搬性は少し劣るかも。
変速比
1st : 0.787
2nd : 1
3rd : 1.257
価格
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こんな乗りにくい自転車で14万ってボッタクリやろこれぇ!
でも好きなの
実際に乗ってみた
いいところ
小回りめっちゃ効く
この自転車の最大の特徴はデザインである...ってのはさっき話したので置いておいて、それ以外だと小回りが利くことなんかが挙げられる。
どのくらい小回りが利くかと言うと、書いてる奴が測った結果、最小回転半径は大体 1.5[m]だった。
ママチャリでも同様に試してみると2[m]だったので、stridaの旋回性が高いことがわかる。
折り畳み・キャリーバッグへの収納が楽
書いてる奴は特に、輪行派チャリダーにSTRiDAを進めたい。
なぜなら、折り畳みから輪行バッグへの収納がとても楽で速いからだ。
どれくらい早いかと言うと、書いてる奴が展開状態から完全に折りたたむのに要した時間はわずか 30[s]であった。
さらに、そこから輪行バッグへ収納するのにかかった時間は45[s]である。
このため、自転車を輪講バッグへ収納する時間を考慮して駅に向かう必要がない。
輪行旅のハードルを下げてくれる自転車だ。
ちなみに、画像のキャリーバッグは↓のリンクから購入できる。
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ベルトドライブなので衣服が汚れない
STRiDAが採用しているベルトドライブはチェーンと違い、オイルを必要としない。
このため、衣服をはじめ、輪講袋などを汚さずに移動することができる。
1泊2日以上の輪行旅において、衣服についた油汚れは持ち帰って洗濯するしかない。(コインランドリーとか使えば別だけど)
かといって、汚れた衣服をそのまま使う/バッグに収納すると、他の衣服や携行品にも汚れが拡散してしまう。
ベルトドライブであれば、チェーンオイルの飛散による服の汚れは起こらないので、このような被害を心配する必要はない。
ベルトドライブの利点は輪行旅でも発揮されるだろう。
意外と速度・登坂性能が高い
書いてる奴が住んでいる広島市は、三角州に作られた坂の街である。
特に書いてる奴の近所には、100[‰]を超える急坂が集中している。
そのため一般的なのシティサイクルでは登るのが大変で、24歳、新社会人であっても電気モータのアシストに頼りたくなってしまう。(クソザコフィジカル)
対して、stridaは16〜18インチの小径車であり、ギア比もそう高くは設定されていない。
Evoモデルではこれに加えて、3段変速ギアによる減速機構も備わっている。
よって、シティサイクルでは厳しい急坂であっても、STRiDAであれば登れるという場合も多いと感じる。
わるいところ
ぶっちゃけいいところ以外の全部
不安定
STRiDAの利点でもある「小回りが利く」と言うことは、不安定さと表裏の関係にある。
↓の画像から分かる通りこの自転車は、ステアリングの回転軸が通常の自転車に比べ、ライダー側にオフセットされている。
その為、トレール量が小さくなり、超クイックなステアリング特性になっている。
あ、トレール量ってなんだよ(半ギレ)って兄貴はこっちのサイト見たら理解できると思う。
さらに、STRiDAは重心が後ろよりにあるため、坂道などで若干の小ウィリーをしてしまう。
対策として荷台にだるまを括り付けよう。
ギアがわかりにくい
STRiDA EVOは2つの要因から何速に入っているのかわかりづらく、加速時にもたついたり、よろめいてしまう。
1つ目の要因は、STRiDAにはシフトインジケータがついていないことである。
もう1つの要因として、STRiDA EVOはスーパーカブなんかと同じロータリー式ミッションを採用している点にある。
このロータリー式ミッションは、ギアを上げる度にシフトポジションが 1速 → 2速→ 3速 → 1速 のように回帰的に変化する。
そのため、ローギアに入っているかどうかが分からず、でたらめなシフトポジションで発進してしまったりするのだ。
そうなれば持ち前の不安定さも相まって、転倒不可避である。
積載性が低い
前かごないやん...
パーツが専用設計
これデメリットに入れようか迷ったんだけど、他のミニベロみたいに汎用品を使ってカスタムと言うことは(通常)できない。(それでもやっちゃう兄貴達は何者なんですかね...)
まあ裏を返せば、盗んでもバラして売りにくい自転車ってことで、窃チャされにくいんじゃないんですかね?知らんけど。
書いてる奴が窃盗団ならこんな変態自転車(命名)は盗まない。
一応、STRiDA用のカスタムパーツが供給されてたりするので、まったくカスタムできないという訳ではない。
スタンドがオプション
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これ最大のデメリットだと思う。
EVO以外はスタンド別売りなので、わざわざ買ってきて取り付けないといけない。
まとめ
見た目だけでなく、乗り味なども通常の自転車とは異なっており、これはもう自転車というよりSTRiDAというジャンルの乗り物である。
不便だけどデザインがいいのでOKです。(寛大)