初回1年半前っすよ
掛かりスギィ!
↓前回記事↓
前回の記事にて、ラバーストラップの鋳型を3Dプリンタで出力する方法を解説した。
今回は作成した型にレジンを流し込む。
用意するもの
以下はあくまで書いてる奴が試験的に使ってるものである。
他に役立ちそうな装備・アイデアを見つけたら積極的に試してみるといい。
うまくいったらこのブログのコメント欄で報告おおなしゃす。
型どり用シリコン(Mr.シリコーン)
塗料(タミヤカラー)
攪拌棒
パレット
計量スプーン
インジェクタ
色見本
↑の画像にはないが以下もあると便利だ。
手袋(手にフィットする奴)
プラスチックのコップ
アルコール
ラバーストラップを注型する
シリコンをパレットに採る
写真赤枠の領域にオレンジ色のレジンを注型する。
まず、mrシリコーンをパレットに適量取ろう。
ラバスト表面の色付きシリコンは少量でよい。今回の制作ではは0.5mlから1mlとした。
後の工程で、シリコンと付属の硬化液を100:4の割合で混合する。
パレットのシリコンを正確に計量するため、画像のようにインジェクタを使おう。
シリコンに着色する
続いて、パレットに移したシリコンに着色してゆく。
シリコンの着色は、パレット内で塗料とシリコンを混合する。
着色料にはタミヤカラーを使用した。*1
塗料は下の画像にあるような、計量スプーンを使ってパレットに移す。
計量スプーンでは移す塗料が多すぎるという場合には、爪楊枝の先っちょに塗料をつけ、チビチビ混ぜよう。
パレットに塗料を移したら、攪拌棒を使って塗料とシリコンを混合する。
色のムラがなくなるよう、よくかき混ぜよう。
ここで注意したいのが、シリコンの色は濃くすることはできても、基本的に薄めることはできないという点である。
下の画像のように色見本を確認しながら、少しづつ色の濃度を上げるように気をつけたい。
ここまでの作業を繰り返し、シリコンの色が見本の色と同じになったら次の工程に進む。
シリコンを鋳型に流し込む
ラバスト表面の注型
注型の前に、着色したシリコンへ硬化剤を加える。
シリコンと硬化剤の割合が100:4となるように気を付けよう。
とはいえ、1mlのシリコンに対し0.04mlの硬化剤を正確に量って加えるなんて至難の業...
と思っていたらこんな便利な道具があった。使えよ郷太。
硬化剤をパレットに入れたら攪拌棒を使ってよくかき混ぜる。
特に、パレットの隅のシリコンには硬化剤が行き渡りにくいので注意する。
硬化剤を加えたら、素早く型に流し込もう。
作業場所の温度、湿度にもよるが、10分も経つとシリコンの硬化が始まり、粘度が高く注型作業が難しくなる。
下の画像のように、注型したい範囲からはみ出てもいいので多めに流し込み、液面を物差しなどの平らなもので均すようにすると、素早く作業を終わらせることができる。
はみ出たシリコンは硬化後にピンセットなどを用いてはがすことができるので大丈夫だ。
ただし、他色のシリコン上に付着したものが硬化すると取れなくなってしまうので、その時は硬化する前にティッシュなどで拭き取ろう。
注型完了から24時間程度で完全に固まる。硬化が完了しないまま他の色のシリコンを注型してしまうと、色が混ざってしまい修正が面倒なので、必ず前に注型したシリコンが硬化してから次の色を入れよう。
全ての色を注型したら↓のようになる。
表面全部入れた画像は追って追加する。
ラバスト背面の注型
最後に、ラバストの背面を注型してゆく。
プラのカップにシリコンを適量とる*2*3。
シリコンをカップの中に投入したら先ほどと同様の手順で着色する。
着色の方法は先述した通りだが、ここではより多くの塗料を使用する。
これに比例して、シリコンに混入する溶剤の量も増える。
シリコンは水などの液体に比べ粘度が高いため、放置しただけでは溶剤が揮発しない。
しかし、硬化剤投入直後は瞬間的に粘度が低下するため、溶剤が気泡を作りながらゆっくりと揮発を始める。
この状態で完全に揮発が終わらず硬化してしまうため、以下の画像のようになる。
対策としては85℃程度(プラのカップが変形しない程度)の熱湯で湯煎をすればよい。
湯煎中に気泡ができなくなり、カップから塗料のにおいがしなくなったら揮発完了だ。
着色が終わった後、シリコンと硬化剤を100:4の割合で混ぜ、型に流し込む。
あとは硬化を待てばラバスト完成だ。
後片付け&注意点
1.攪拌棒に着いたシリコンは硬化する前に拭き取ろう。
硬化後はなんか知らんがめっちゃ取りづらい。
硬化前ならティッシュで拭くことですんなり取れるので、面倒が嫌いな兄貴達は気を付けてくれ。
2.使用後は業務用アルコールを使って計量スプーンを掃除しよう。
例のコロ助騒ぎですっかり身近となった業務用アルコール。
計量スプーンに付着し硬化した塗料の清掃にはこれが使える。
うすめ液等の溶剤でもよいのだが、こっちのが体に優しそう(偏見)。
3.シリコンのカスはちゃんと捨てよう。
塗料とか入ってるしなんか有害そう。
あれの微細粒子が床に散らばっちゃうと、足の裏とかについてベッドや食卓まで入ってくるので気を付けよう。